マルタ

マルタ共和国へ旅に

太陽がさんさんとさすリゾート地というイメージがあるが、この季節だからか日がさすのは限られた時間で、どちらかというと重い空、それでも時折太陽が顔を出すと、海、山が美しい。

地中海の島国であり、島で取れる石灰岩で作られた建物がほとんどなので、街全体がベージュ色をしている、ゴゾ島はさらにそれが顕著で、その色から、まるで地面が盛り上がるようにして街ができているような印象を受ける。

世界史は疎いが、中世ヨーロッパの軍事的要地だったため、城塞都市と歴史ある教会などがあるが、海に面したリゾートとそれらのコントラストが面白い。海岸に沿ったリゾートホテルゾーンをランニングしていると、その先には城塞がそびえている。

 

電車がなく、移動手段が道路に限られている。これは淡路島によく似ている。バスはゆったりと島内を巡回しているという雰囲気で、バス停に向かい来たバスに乗るという習慣によって、街の中にバス停の人だまりを作っていた。

UBER的なサービスが発達すると、この風景は少し変わるのかもしれない。ウェブ予約タクシーは使いにくいかったけど整備されているようだった。

建物で最も印象的だったMostaという街のドーム型のカトリック教会は地元建築家によりパンテオンを模してつくられたそう。シンプルな構成でつくられたドーム空間は、なんとも言えない抱擁感と壮大さに包まれていた。光の入り方は厳粛で、緊張感があった。

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島の産業のほとんどが観光業だという、他のリゾート地と比較して特徴的なのは治安であるそうな。パナマ文書の記者の事件は特異点であるとして、観光地の差別化の指標に安全性というのは重視される部分なのだろう。