謎床
謎床: 思考が発酵する編集術 https://www.amazon.co.jp/dp/4794969651/ref=cm_sw_r_cp_tai_Faq3AbJ4QBYJD
一言で簡単に言ってしまうと、テクノロジーが進化していく、そこでどう生きるか。についての対談。
数々の問いが発せられる。
現代はログを取る手法が発展して、圧倒的な量のログが残っていっているが、その情報のクオリティが例えばアクセス数といったフィルタで評価されていて、それは適切ではないのではないか。という問いがなされている。情報も糠床のように発酵されるべきで、いい糠床になるためには、床に入れていくものを好奇心などでフィルタリングしていかないといけない、単純には問いが必要であるということだが、特殊技能が(想像力)必要なのではないかという問いかけもある。
・極端なAI楽観論は正しいのか。
・便利すぎる状況はヤバイ、比較記述、疑いが必要では。
・インストールが人間が欲しかった観念技術だと思い込んでしまっていないか。
・主観性のある問いをコンピュータが作り出すことはできるか。
・生命体はアクティブに情報を探索している。
・空(うつ)と現(うつつ)は語源が同じ、日本のオリジンは空(うつ)ボイド
・「こういう情報は取れないのか?」という発想の部分での議論がとても少ないのでは。
・私たち人間にも抜き合わせのトーンでできた環世界がある、こうしたことがウェブや人口知能の側に引き取られていく可能性に期待したい。
・ウェブからは圧倒的な表現の革命が起こっていない。
・「人間が最も感動し共感する芸術はよく練られた逸脱の様式だ逸脱の様式だ」
・自分が抱いている嗜好性はどこまでオーガニックなのか。
・話している中には無数の削除が行われていて、その中に漬物の捨て漬けのように上澄みとして浮かんでくるものがある。
・Aに向かうまでの新たなQがない、Qの方に同期もエンジンもある。
・乳酸菌の嫌気性と好気性の違い、発酵と呼吸について
・価値観にはグラウンド(地)とフィギュア(図)があると思う、現代は図ばっかり拾っているようで
・他者がフラジャイルであるということを見えなくするようなアーキテクチャーを作ってしまった
・特殊なフィルターをもっている人がログにしていって10年凍結しておく。
→現代のSNS上などのログの価値を選別しないと、質が圧倒的な量によって、悪くなるということか 。思考の糠床は洗練させておかないといけない。
・後に残るもの作るには、出しては封印する、あるいは入った者しか見られない一期一会の場をつくる