みずみずしい

この前のこと、息子が「みずみずしい」と言う言葉を使っていて驚いた。

何に対してか、玉ねぎ小屋に干してあった玉ねぎを見たようで、その玉ねぎがみずみずしかった、と言っていた。

その言葉を息子から聞いた瞬間、不思議な感じがした。そういう言葉を使うまでに成長した息子に驚いたのもあると思うけれど、今思うとその表現に妙な身体感を感じたからなんではないかと今思う。

息子が発したみずみずしいの意味は、定義されているものの通りかもしれないけれど、そうでなく彼独自の身体感覚も混ざっているように思う。どこかで聞いた言葉を使っている可能性もある。言葉の響きと自分の感じたことが混ざり合って出てきた言葉のように思った。

その言葉と感覚はそのまま大切に持っておいてほしい。そして、いつかそれを人に伝えられるようになってほしい。伝え方は言葉でなくてもいいと思う。