安藤忠雄展 挑戦

2017.12.18

国立新美術館での展示

圧倒的な思索の量が展示されている。スケッチ、模型、図面、その媒体は多岐にわたる。

改めて思ったことは、模型のスケールである。周囲の環境を含めたスケールで作られる模型が多く、それはつまり安藤さんの視点なのかもしれないと思った。打ち放しコンクリート、ストイックな空間、などから個々の建築、個々の空間性にものすごい力があるのは間違いないのだけれど、その空間には聖地性のようなものがひそんでいるような気がしている。それは前述の周囲を含めた都市的視座が個々の建築に凝縮されているからなのかもしれない。

自分が建築という分野にいるのは安藤さんの作品をみた影響は弱くない、その建築思考のパワーを改めて感じた展示だった。個々のプロジェクトを詳細に追いかけることは出来なかったが、

シンプルで力強い。

それを実現することに対して注がれるエネルギーとそれを感じるお客さんのエネルギーで会場が異様な空気に包まれていた。