木の殿堂

円筒状のボリュームをブリッジが貫く幾何学的なプランで、ダイナミックな内部空間が印象的だった。

起伏ある地形の中に建物があるので、周囲からはそのボリュームが見えず、下見板張り木仕上げ外装の棟には、地形に沿って1層上がったレベルからアプローチする。

こういった構成はさすがだなと。

内部空間は、スロープ状の空間を徐々に下って行く構成になっていて、木と柱の架構がダイナミックで、いい意味での狭さがある。

レベル差を利用したスロープ空間の下部に設備機器が入っていて、外壁に給気口(排気?)、内部の壁に吹出口を設けることで、架構とボリュームのダイナミックさがピュアに実現されていた。

 

自然に寄りそうようにありながら、建築のダイナミックさもある。この建築の迫力は訪れるものをワクワクさせる。

 

建築が実現した背景は時代により違いがあるにせよ、大切に使われているのは、建築の価値である。