建築と教育とデジタルツール

大学の建築教育のお手伝いをすることになりそうだ。

建築は扱う領域が広い分野だと思うので、教育には難しさがある。設計の実務は働き始めてから学ぶという人ももちろん多い。(設計実務がすべての学生に必ず必要になるわけではないので当然か)

建築の設計にはCADと呼ばれる図面を描くためのツール(アプリケーション)を用いるのだが、大学教育で特定のアプリケーションを教えることを疑問視する声もある。たしかにアプリケーションは日々(年々)変化するものなので、やり方を覚えても変わってしまう。ただツールを扱わなければ建築実務でそのツールやその上流概念がどのように使われるのかはイメージしにくいところがある。

デジタルツールを教えることが学生にとってどんな価値があり、どのように学生の未来につながるのか、それをしっかりと考えたい、学ぶことが直接的につながらなくてもその人の何かと接続すればいいと思う、ただ何かというの計画を立てられるものではないようなきもしている。予測できるものではなく、結果が教えてくれるものなのではないか。それであれば、難しいことを考えずに、面白いと思えるものを提供する。建築に興味が湧くようなものにするということも考えられるのだろう。